被曝リスクは安心レベル!原発御用による福島原発の炉心調査方法を大胆提案


第1章 安心の被曝リスク!

リスクを比較する@被曝vs国難と被曝vs生活習慣を比較
リスクの比較は可能?→マジックワードで簡単解決!!

人生いろいろ、被曝もいろいろ、リスクもいろいろである。ここでは、放射線によるリスクと日常生活でのリスクを比較し、若干の批判を加えているが、最終的には「安心」して作業できることが分かるだろう。

 震災後の御用番組の中で、メディア関係者や原発御用・知識人が声高に唱えた主張の1つが、「様々なリスクとの比較」であった。今回の事例でいえば、放射線によるリスクも存在するが、日々の生活の中には放射線以外のリスクも数多くあり、放射線はそれらのリスクの1つに過ぎないことを意味する。

他のリスクには、喫煙、飲酒、野菜不足、運動不足、肥満、交通事故、経済・家計などが挙げられているようだ。

これは、高度な技術力や積み重ねてきた知見が生み出したマジックワードとも言え、人類共有の財産と言えるだろう。

@本人の意識や価値観といった能動的行動で生み出されるリスク

A本人の意思とは関係なく強制される受動的行動で生み出されたリスク
とを並列して比較するという新たな方法を編み出したからだ。

たしかに、放射線による健康リスクと避難・疎開による経済リスク(健康リスクが生じる場合もあろう)を天秤にかけてバランスを考えることは理解できる。

しかし、乳幼児も含めて「喫煙よりマシ、野菜不足と同等」「食品の一律基準」というような主張を前面に押し出してアピールしてきたことは、乱暴すぎやしないか。細かく丁寧に主張することが今後の課題であろう。

被曝と生活習慣のリスクとは?累積線量を考えて安心!?

しかし、その乱暴な主張が今回の炉心調査が実施される状況に適していると考えられる。つまり、個人(原発御用)の被曝リスクと国家のリスクを天秤にかけた場合、これまで行われてきた主張そのものが当てはまるからだ。

さて、具体的にリスクの比較をみてみよう。
今回の炉心調査では、累積線量がポイントとなるので、具体的にそれぞれのリスクを比較する必要がある。
特に分かりやすく、国民に広く周知されたデータ(具体的な相対リスクの比較図)として、国立がん研究センターの図が挙げられる。NHKなどでも報道された国立がん研究センターが公開した図「放射能と生活習慣によってガンになるリスク」は以下の通りである。

図 放射能と生活習慣によってガンになるリスク(国立がん研究センター)


この図のうち、注目すべき項目は、1000mSv以上の被曝とガンリスクの関係である。
抜粋して書き出すと以下のようになる。

2000mSv=ガンになるリスク1.6倍
喫煙、毎日三合以上飲酒


1000〜2000mSv=ガンになるリスク1.4倍
毎日二合以上飲酒


ここで少し考えてほしい。

この図から読み取れることは何か?
読み取れる内容から今回の調査に活かせることは何か?

次ページで、その答えや類似例から被曝vs国難・生活習慣について解説する。

次ページ:リスクを比較するAガンリスクの比較とその類似例〜第1章安心の被曝リスク!
前ページ:確定的影響と確率的影響〜第1章安心の被曝リスク!

inserted by FC2 system