第3章 原発御用による炉心調査が必要な理由
チェルノブイリ原発事故で科学者が果たした役割
しかも、健康被害はないので「安心」
当サイトでは、福島第1原子力発電所において、原発御用が炉心調査を行うことを推奨しているが、
人間による炉心探しは、何も初めての経験というわけではない。
チェルノブイリ原子力発電所事故においても、原子力に関わる研究者が事故後に、炉心の捜索を行った実績がある。彼らは建屋や原子炉内部に入り、溶けた燃料の場所を特定することに貢献した。実際に、その映像も残っており、日本で放送された。
もちろん、燃料残骸に近づいて10000mSvの線量に驚愕したり、象の足と記念撮影することもあったらしいが、彼らは専門家としての役割を十分果たしたといえよう。しかも、
長瀧・佐々木のコラム(第1章チェルノブイリの事例@)によれば、
健康被害は確認されていないのだから安心である。
ソ連ができて、日本ができないはずはない
そもそも、ソ連ができて、なぜ世界一の原子力技術を持つ我が国の原子力研究者ができないのだろうか。
まさか、本当の専門は、実はシミュレーションなんです、経済学なんです、公共政策学なんです、金属工学なんです、流体力学なんです、というような言い訳はするまい。
原子炉の構造の違いは問題なく、安心できるレベル
ソ連は黒鉛炉で格納容器がなくスペースがあったが、日本は格納容器があるので狭い可能性がある、状況が異なるという批判があるかもしれない。しかし、格納容器内が狭ければ移動距離が短くなるため、被曝量を低減することが可能というメリットがある。
また、第4の壁である格納容器が遮蔽効果ももたらし、4000mSvまで「ただちに影響がない」状況下では、格納容器の外側に寄りかかりながらタバコを吸うことも可能であろう。心配はいらない、たぶん安心だろう。
「御用は炉心で作業して応援」
震災後に数多くのキャッチコピーが生まれた。
それらのキャッチコピーは、
旅して応援、買って応援、食べて応援、燃やして応援などであった。
個人的には、「燃やして応援」以外は超微力ながら行ったこともある。
一方、
世間の原発御用への印象はどうだろうか。
たぶん、
「言い訳して応援」、「隠れて応援」、「責任転嫁して応援」、「開き直って応援」、「ゴマカシて応援」、「知らんぷりして応援」などであろう。
しかし、冷静に考えてみると、このような批判のために、本来の応援ができないのかもしれない。 そこで、当サイトが背中をソッと押してあげるように、原発御用の「応援したい気持ち」に最適な環境を推奨しよう。
「
原発御用は格納容器内で作業して応援」、「
原発御用は炉心で作業して応援」が求められているだろう。
次ページ以降、格納容器内の炉心探しの作業方法について提案する。
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