被曝リスクは安心レベル!原発御用による福島原発の炉心調査方法を大胆提案


第4章 原発御用による炉心調査方法

格納容器内環境の把握と準備〜5つの懸念を取り除いて安心〜

事前準備、つまり格納容器内の作業環境を把握することが最も重要であるが、「過去に事例がなく、想定外の事象が起きても仕方のないこと」である。

想定されうる格納容器内の懸念材料は5つあり、以下に述べる。
なお、線量についてはすでに述べており「安心が確認された」ので割愛した。また、腐食防止用のヒドラジンなどについてもメディアで恐らく報道されておらず、特に配慮する必要はないだろう。

格納容器内の第1の懸念材料「酸素濃度」

第1に、酸素濃度が適切でない(非常に少ない)可能性が大変高い。

したがって、酸素ボンベを背負う必要があり、主な装備品として、スキューバーダイビングで用いるような道具を着用する。 呼吸による酸素飛散によって水素爆発が発生するかもしれないが、1億年に1回くらいだろうから特に問題はないだろう。
また、この装備は、水位が高い場合でも、泳ぐ・潜る・探すという連動動作が可能になることから、その重要性は高い。

なお、β線被曝は過去の実績に基づき、特に配慮する必要はない。

格納容器内の第2の懸念材料「水蒸気」

第2に、水蒸気が充満している可能性が非常に高い

燃料(の残骸)の崩壊熱を取り除くため、現在も淡水による冷却作業が続けられている。そのため、格納容器内は「お風呂場」のような環境であると推定される。

これについては曇り止めスプレーをゴーグルに吹きかける作業などによって解決できると考えられる。なお、水蒸気に核種は含まれていないとされているので、吸っても飲んでも安心である。

格納容器内の第3の懸念材料「濁度」

第3に、格納容器内に存在する水の混濁度が大変高い

端的にいえば、濁ってて見えない状況である。その結果、水の中に入ってしまうと燃料を探すのも大変である。
その対策として3つの提案を行いたい。

1つは、「とりあえず潜ってみる」。全面マスク形のスキューバーダイビング装備(なければ開発)で潜水し、体感温度の変化で燃料発見の「一定のメド」をつける。そして、内視鏡等のカメラで探す方法である。

2つ目は、「グラスボトムボート又は半潜水艦を使用する」。このボートは下部がガラス張りになっており、水中の様子が良く分かる。鉛製にすれば放射線の遮蔽効果が得られ一石二鳥であろう。浮力不足で沈んだ場合は、「思いが至らなかった」だけなので、仕方ない。

3つ目は、「ガラス小窓付鉛製ボックスを使用する」。2つ目と類似しているが、これは、簡易的な潜水艦に近い。 ボックスの中に人間が入り、小窓から燃料を探すことが可能となるだろう。水深が数メートルある場合でも、燃料付近まで到達することが可能である。鉛の遮蔽効果も得られる。基本的には、小型クレーン等を用いてUFOキャッチャーのノリで行う。

なお、耐熱ガラス等、現場の状況に適したガラスや鋼材を用いて製作するべきである。

格納容器内の第4の懸念材料「水温」

第4に、水温が高くヤケドを負う危険性がある。

周知の通り、福島第1原発は、炉心場所の未特定および炉の不健全状態であるにも関わらず、100度以下の冷温停止状態を達成することができた。しかし、炉心または汚染水が格納容器内に存在する可能性が高いため、作業者にとって適温ではないかもしれない。

そこで、注水量を調整することによって、早期に40度程度のお風呂温度に調整する必要がある(時間がかかるようなら耐熱スーツ着用)。滝のように降り注ぐシャワー的な注水が可能であれば、滝行をしながら人類初の人工核種温泉につかることも可能になるだろう。もちろん、温泉から出た後は滝行で汚れを落とす必要がある。その場合、ホウ素とヒドラジンに注意が必要だ。

格納容器内の第5の懸念材料「温度(気温)」

第5に、格納容器内の温度(気温)が高い可能性がある。

昨年12月に福島第1原発では冷温停止状態を達成しており、格納容器内の温度が高い可能性は低いらしい。そのため、温度の心配はほとんどないであろう。 仮に格納容器内温度が高い場合は、耐熱スーツ等(なければ開発)を着用する。「Made in NASA」であれば信頼度が増すだろう。

作業環境を解決しなくても「安心」

以上のように、5つの不安要因に対し、対策を提示した。
格納容器内の環境は過酷なように思いがちであるが、実は容易に解決することができる。
仮に何か問題が発生したとしても、我が国が誇る原子力業界の作業チームを信じることで解決できる気になるので安心である。「任せて応援」で問題ないであろう。

次ページで、格納容器内における炉心探索方法を提案する。

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